だっていつかは。

でもいつも。

想うことは一緒。



















「もし俺がいなくなったらどうしますか?」


 世間話のついで、というようにアッシュが尋ねると。






―――――寿命か?」






「いや、別に生死を分かつところまで言ってるわけじゃないんすケド」
「老衰は理想的だろう?」
「いやだから……勝手に殺さないで……」





「生死の別以外で別れる時があるのか?」





 はっきりと言い切ったユーリに驚いて。


 次の瞬間、アッシュは笑い出した。




「"Deuil"っすから?」
「ああ」


 くすくすと笑いつづけるアッシュを見て頷く。
 その瞳も楽しげで。




「でも残してイク気はないっすよ?」

「なら、」




 ――――― ずっと一緒だろうな。




 続く言葉は音ではなく。


 でもそれは確かに伝わったことを知っている。
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